天空の星を起源とする星占いには、地上でここちよく暮らすヒントがあります。今月は蟹座を読み解きます。今日は蟹座を「姿勢」からヒモ解きます！
蟹座の姿勢は「ここちよい場をつくる」こと！
蟹座の外の世界に働きかける基本姿勢はここちよい場をつくることです。そこが行動の原点となり、蟹座らしい才能が芽生えます。
蟹座は知識や論理の背後にある情緒を理解し、受けとめます。蟹座の相手を抱き締めるような理解は、相手にこころからのくつろぎとリラックスを与えます。蟹座は、「愛されたい」という地上に生きるおよそすべての人が抱く根源的な望みを叶える星座なのです。
蟹座がすこやかに機能する場にはどんどんヒトモノコトが集まり、微笑みのあるキラキラした時間が創造されます。その場は一時ではない、永遠に心を温める絆をつむぐ場となるでしょう。そうした蟹座の機能には母性という別称があります。
「母性」という蟹座の機能
母親は子宮に命を宿し、育み、臨月を迎えて出産します。命を宿すこと、胎児を育むこと、出産すること、これらすべて母親にとっては危険と隣り合わせです。母親はそうした危険を子どもと共有せず、子どもには微笑みのあるキラキラした場を提供します。
肉体的に母親となると母性を学べますが、母性を獲得できるかどうかは別問題です。母親ではなくとも母性を獲得できます。たとえば、シングルファザーで子どもを育てている男性は、子を持たずに仕事をしている女性よりも母性を獲得できるチャンスを手にしています。
母性のある上司や社長のいる会社で働く社員は居心地がよく、離職率も低くなります。母性のある親がいる家庭には盆正月に家族や親族が集い、ワイワイにぎやかに過ごします。母性の度合い、蟹座の成熟度の測り方は簡単。蟹座のハウスにどんな星があろうがなかろうが、そのような場をどれくらい実現できているかです。
余談ですが、いじめのある場でいじめを受けた人、受けそうな人は即刻逃げましょう。その場の中心にいる人の母性の度合いが未熟なのです。母性の度合いが未熟なため、その場で愛ある絆を育めず、いじめになっているだけです。母性が未熟な人が中心の場に居続ける価値はありません。また、いじめがあると知りながらいじめを解消しない人は、母性の未熟さへの感度が鈍ります。感度が鈍ると、母性のない状態でも気づかず、愛のない場に引きつけられることになるでしょう。
一方で、輪廻転生の過去世で肉体的に母親を経験していたり、今世で母性のある母親に愛されたり、母性を体現している人と交流したりと、母性のある場の居心地のよさ、リラックス、「愛されている」という感覚を覚えた人は母性を模倣し、自分も獲得しようとするでしょう。
なぜ蟹座には「母性」があるのか？
蟹座は、12星座を3つに分けたうちの活動宮であり、モノコトヒトを始めます。蟹座が始める世界は、地上にある生命たちがこころからくつろぎ、リラックスする世界です。この地上に生まれる生命が「愛されている」と確信するのはモノコトヒトが充足しており、全人格的に抱擁されていると実感する世界です。そういった世界を始める性質をここでは「母性」と呼びます。
母性と母親は違う
「蟹座のハウスに太陽があるのに子どもがいない！どうして？」と疑問を抱いたら思い出してください。母親でなくとも母性を獲得しましょう。蟹座は多産のハウスで、確かに蟹座のハウスに太陽があると母親になる可能性が高いのです。しかし、肉体的に母親とならなくても母性を獲得できます。もっといえば、肉体的に母親となっても、母性を獲得できるかどうかは別の話です。
母性の度合いの低い母親はざらにいます。子どもに対して過干渉な「ヘリコプターペアレンツ」然り、自分のコンプレックスを子どもで解消する母親然りです。「幼いうちの子どもとは関係も良好だったけれど、大きくなるにつれて難しくなった」という場合は、親の母性の度合いが低いのです。そこでなんとか子どもとの関係をよいものにしようと努力することで母性の獲得がなされていきます。
蟹座のハウスに太陽があるのに子どもが授からない場合は、「現実に子どもがいなくとも母性を獲得する」という母性の度合いを獲得するうえで実際に子どもがいるよりも高度なトレーニングを課せられているのかもしれません。
子どもの有無は別にして、蟹座のハウスに太陽があるならば、蟹座の特徴を獲得しやすいのは確かです。月があれば蟹座の特徴を自分は獲得していると思い込みやすく、水星があれば蟹座のように論理の向こう側にある情緒を理解した知的活動を行え、金星であれば家庭や親しい仲間など、外との境界が明確に分かるなかで楽しみと安らぎを見いだせるでしょう。火星があれば、家庭や仲間うちなど身内の関係に活気をもたらします。（「活気」程度では済まない場合はどうぞご相談くださいｗｗｗ）
蟹座は「結んだ絆を育む、つむぐ」世界を始める！
蟹座が活動するのは、「ヒトモノコトをつなげ、結んだ絆をつむぎ守ろう！」と納得したときです。その納得感がやさしさや思いやりといった気持ちを産みます。
その納得感は、蟹座が夏至で始まる星座であることに由来しています。蟹座は春から夏の移ろいに対応した双子座からバトンタッチされ、夏を始めます。蟹座は圧倒的な光の量で地上のあらゆるものを満たした後、獅子座にバトンタッチします。蟹座は愛されると生命が喜んでキラキラ輝くことを知っているために、そのような世界を始めようとし、実際に始動させる星座なのです。
西洋占星術では季節の成熟度合いに応じた星の位置から、各星座のヒトモノコトへの姿勢の性質を下記のように解釈します。
上記の表では春分点、夏至点、秋分点、冬至点をそれぞれ起点として、活動宮、不動宮（固定宮）、柔軟宮という順序になっています。これら3つの順序と春夏秋冬の移ろいから、モノコトヒトへの基本姿勢や態度が獲得され、下記のような性質を帯びるという古来の解釈があります。
蟹座エクササイズ
今回の蟹座エクササイズは、もちろん「ワイワイにぎやかに過ごす場をこころから楽しむ」こと！（そういった場をつくるのはまだ高度なのです）お～、こんな発想ができたのはこの場があったからです。はてなブログを運営されている方、このブログをここまで読んでくださった方、そしてこのブログの運営にあたって協力してくれている大切な人、ありがとうございます。
20代前半の頃にとある屈託ができ、以来そういった場を次第に敬遠する傾向がありました。私はなんてひねくれ者なのでしょう。金星＠蟹座をエクササイズするうちに、そんな屈託も解消されていくものなのでしょうか？内観を続けていきます。
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