天空の星を起源とする星占いには、地上でここちよく暮らすヒントがあります。今月は蟹座を読み解きます。
蟹座を極性で考える
今日は蟹座の性質を「極性」からヒモ解きます！
極性でいくと蟹座は女性？
極性とは、両極端の性質のこと。0か1、プラスかマイナス、陽か陰、男か女、凸か凹、といった分類は極性での理解となります。西洋占星術でも12星座を極性で理解する方法があります。
この図をご覧ください。
奇数星座と偶数星座、隣り合った星座が正反対の性質を帯びています。奇数星座と偶数星座は下記のような性質の違いがある、という古来の解釈があります。
上記の2つの図から、4番目の蟹座は凹、陰、受動的、内向的、直観的、女性的といった性質を帯びているといえますね。
12星座で交互に帯びた極性の性質は、前の星座の欠けを補うために次の星座が発生する、という理解がなければ片手落ちです。蟹座は双子座の欠けを補う必要から出現し、さらに蟹座の欠けを補うべく獅子座が発生するのです。
ちなみ12星座の１番目となる牡羊座は、12番目の魚座の欠けを補う必要から発生します。幽界での欠けを補うため物質界に生まれ落ちたのが牡羊座。そうなると、牡羊座が1だから幼く、魚座が12だから成熟している、という解釈は意味を成しません。
蟹座は双子座の欠けによって発生します。双子座は自分の相似形、半身を世界に求め、獲得します。そこから蟹座はカップルが生んだ産物を置く場所を用意するのです。別のアプロ―チで見ると、双子座が獲得した情報は、蟹座の感情なしには消え去ってしまうもの、無味乾燥な表層の知識でしかありません。蟹座が記憶力を司るのは、双子座の情報の収蔵場所という役割といえます。
双子座の欠けによる蟹座の必要性は、テスト前の暗記や、テストで高得点を取る技術が本当の学びではないばかりか本来のテストの意義からもかけ離れてしまうこと、言葉ばかりの慰めよりもハグのほうが傷ついた心を癒すこと、といったことから説明がつきます。双子座は多方面から情報収集したものを上手くまとめますが、自分の血肉にしていなかったり、心が伴っていなかったりすればただの剽窃、ざっかけなくいえばパクリ。また他者の心を動かす震度を伴うこともありません。双子座が上手くまとめたものを自分の内部に落とし込み、醸成するのが蟹座となります。
極性による蟹座エクササイズ
見聞きする情報に対して自分はどう感じるのか、好きか嫌いか、物事に触れてにじむ情緒を噛みしめる、初手のエクササイズを今日から始めます。私の天体は、凸が8：凹が4で、論理的な男性性が優位です。論理を優先し、情緒を切り捨てがちかもしれません。「蟹座ハウスが日陰」となってしまう一端が極性からも窺えます。
双子座による知識の収集は、機械的な習得とも言い換えられます。機械的な習得ばかりをしていると、知らずと感情や魂が置き去りになります。簡単に洗脳され、他者に利用されていることに気づかない事態にもなりかねません。洗脳は自分自身の主人が自分ではなく、他者を主人としてしまう行為です。その状況は他者にとって都合が「いい人」となりますが、この地上に生まれ出た意味を軽くし、自分と生きてくれる親しい人たちさえも軽んじることになってしまいます。双子座と蟹座ならば、双子座のほうに親和性がある私のホロスコープを考えると、双子座の欠けに注目せざるをえません。
情緒を味わうエクササイズで、蟹座にいる金星に少しでも心地よい思いをしていただきましょう。さ～やっていくか！
なお、ここで使う「蟹座」「双子座」といった星座を表現する際、「蟹座＝太陽星座の蟹座の人」「双子座＝太陽星座の人」といった意味で用いていません。そもそも「蟹座＝太陽星座の蟹座の人」という人はいないのです。100％蟹座の特質だけを示す人はこの世に存在しないことを、念のため最後にお伝えしますね。
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